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雑記

バラ

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星の王子さまがいた星に一週間くらい泊まれるホテルとかどうですか。宇宙ホテルができたらば、早速そんな円形ホテルを作って、重力は……なんだか知らない夢のようなパワーでえっちらおっちらうまいことやって。あんな星に今でも行ってみたくてたまらない。その作品について触れるので、おおっぴらにネタバレできない概要ではこういうことを書きました。

 この前、「星の王子さま」の薔薇が、恋する相手への暗喩であった、と気がつきました。初めて読んだのが小学生のころでしたから、十三年越しにやっと気がついたことになります。

 むつかしい話でもないので、薔薇の話が出てくるまでは読んでください。バオバブの話が好きです。薔薇の出てきたあと、よく知られる文句を口にする動物との絡みも好きです。……そろそろいいですか、ここから「星の王子さま」の内容に深く触れます。

 薔薇のために、ガラスの覆いをするシーンがあります。それが薔薇にとってほんとうにして欲しいことではないのだ、本当に欲しいのはそういうことだよね、フーン……というシーンです。王子さまは鈍感だね、嫌ねえ……。そしてまた、薔薇がほかの星で別段珍しいものではないことを知ったあとで、先の「よく知られる文句を口にする動物」、キツネの言葉で、例の薔薇のことをまたおもいなおすのが王子さまのやった薔薇との全てです。

 さて、わたくしはあるものに自らが介入することを嫌っています。わたくしが同じようにそれはもう小さな惑星で、バオバブの芽を摘んで生きていたなら、きっとその薔薇を、同じように後にしていただろう、とおもいます。世話はしますが、薔薇にこれっぽちも介入はしないでしょう。……流石に気が滅入ってはいけないので、少しばかりは話をするでしょうけど。

 感性とか、世界観とか、そうしたものでひとを見る癖があります。自らがそのひとの人生に深く介入してしまうと、そのひとたりえる(ようにみえる)感性が損なわれてしまわないか、あまりに不安になるのです。純粋な(もちろんよく考えればなんでも純粋なのですが)感性が、その感性ばかり注目する特異的な現象によって、自然に改変されてしまわないか、そのようにして台無しになってはしまわないか、そうしてガラスの覆いをして、旅を理由に、遠くへ行ってしまうだろう、と、そうおもうのです。薔薇はどうして世話以上のことをして変わってしまわなくても薔薇として美しく咲き続けるのでしょうから、そうした純粋なものを、作り変えてしまうことを、たいへんに畏れているのです。

 そのくせ、夢に出てくる都合のよく作り上げられた偽物のほうが、時としてよく見えてしまうから困ったものです。

 なお、社会性を犠牲にしてあれこれ思慮し続ける限り、満足しうる特異的な感性に出会える可能性は逓減するため、これからも、バオバブの芽を摘んで、火山の煤をはらって、それで多いときには一日に四十四回も夕暮ればかりみているのだろう、と、そういうことを考えるのです(そのほうがたくさんものごとを考えられるので、できればそうしていたいのですが。やはり[数字の好きな]大人になってしまうにつれて、そうもいかなくなるみたいです)。